[Twitter と YouTube から生まれた話題の応援歌「つぶてソング」]
今インターネットの動画サイトYouTubeで注目されいる「つぶてソング」と名づけられた一連のビデオクリップをご存知でしょうか?福島出身の詩人で今回の大震災の被災者でもある和合良一氏が、震災の現場からTwitterに発表し続けている詩篇「詩の礫」(しのつぶて)に、作曲家の新実徳英氏が曲をつけ、自身で演奏したものをYouTubeにアップロードしたもので、現在9曲が発表されています。140字という制限の中で、怒りも悲しみも、孤独も不安も、全部ストレートに打ち出した詩に、シンプルで素朴なメロディーを付けたこれらの曲は、新実先生のやさしくて温かい歌声とあいまって聴く人の胸に染み入ります。Twitter、YouTubeというネット上のツールを介して出来たものなのに、不思議に手作りのぬくもり感に溢れています。現在「つぶてソングの集い」を各地で行い、その模様をYouTubeに流すことで被災地や全国に「気」を送ろう、ということが計画されています。いずれはこれらの曲を合唱に編曲するという予定もあるそうで、それはそれでとても楽しみなのですが、松本で行われた「つぶてソングの集い in 松本」の模様を拝見していると、ユニゾンで声を合わせて歌うすばらしさ、今だからこそユニゾンで歌う意義があるように感じました。「白いうた青いうた」シリーズ同様、この「つぶてソング」の輪が大きく広がって行くとき、きっと被災地にも私たちの「気」が届くことでしょう。
*** 以下は新実先生のメッセージです。
作曲家の新実徳英です。 このたびの震災で被災された方々に、僕ができることは募金をすること以外に何もありません。 震災の一週間後に完成した弦楽四重奏第二番の第二楽章・第三楽章に、僕は大自然の脅威、自分の内側からほとばしり出た悲鳴、悲しみ、怒り、祈りを込めました。それは、一作曲家とし、当然のことをしただけです。 他に何かできることはないかと思っていた時に、福島近くでこの数年来の畏友・和合亮一さんがツイッターに「詩の礫」というタイトルで、たくさんの詩書き込んでおられるのに気が付きました。 「これを作曲しなきゃ」と思い立ち、和合さんに連絡すると、「是非やってください」とのこと。
とりあえず、3曲作りました。 自作自演の僕の歌は下手です。そして曲は何の役にも立たないかもしれません。それならそれでかまいません。でもひょっとして、耳を傾けてくださる方もいらっしゃるかもしれません。でしたら、それはこの上ない喜びです。皆様にご迷惑おかけすることも多少はありましょうが、ともかくやってみます。
なおこの録音は、新宿の白龍館というレストラン、ピアノは新進作曲家の名田綾子さん、youtubeへのアップロードは白龍館の村井真理子さんにお願いしました。この歌のシリーズを「つぶてソング」と名付けることにしました。歌の力を借りて、全国に「気」を送りたいと願っています。
●タイトル 「つぶてソング Vol.1」
作曲者 新実 徳英(にいみ とくひで)
作詩者 和合 亮一
出版社 東京ハッスルコピー
パナムジカコード FZNITDA
税込価格 300円
声部 独唱、ユニゾン
伴奏 ピアノ伴奏
収録曲
あなたはどこに / フルサト / 放射能
YouTubeのURL
あなたはどこに http://www.youtube.com/watch?v=ZWJ_wTIdPPI
フルサト http://www.youtube.com/watch?v=bZBykLTddGg
放射能 http://www.youtube.com/watch?v=Tz4pJH1nxVc
Vol.2、Vol.3も順次発売予定です。お楽しみに。
上の3曲にアクセスすれば残りの曲も出て来ます。機会があれば練習でも取り上げてみたいと思います。(mori)
この記事へのコメント
omigawa
ロックベル合唱団
つぶてソング素晴らしいですね。
今後、ご一緒する機会も多いですね、
一緒に世界を笑顔にしていきましょうね!